首肩こりの原因は骨格系では「背骨の柔軟性の欠如」、筋肉系では「肩甲骨周辺の筋肉の硬化」「首肩周りの筋肉の硬化(肩甲骨周辺とは別の箇所を意味します)」がありますが、筋肉系の中で特に重要なのが『インナーマッスル』といわれている深層の筋肉の柔軟性です。
もちろん表層筋(=1番表面にある筋肉)である僧房筋(そうぼうきん)や広背筋(こうはいきん)等をほぐす必要はありますが、同時に板状筋(ばんじょうきん)・肩甲挙筋(けんこうきょきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)・斜角筋(しゃかくきん)といった『インナーマッスル』(=奥にある筋肉)がほぐれないとすぐにコリやすくなってしまいます。
なぜなら、首肩はいろいろな方角に動きます。その分筋肉の数も多く必要です。さらにそれらは連動していますので、どれか一つでも硬いままですとその硬さ以上の動きが制限され、柔軟性が失われていきます。 例えばつながったリングの強度がひとつだけ弱い(ほかが10で、ひとつだけ3)とします。それを10の力でひっぱろうとすると3のリングが壊れてしまいます。3の強度でしかひっぱれません。
人間の体も同様です。関係する筋肉すべてをほぐす必要があるのです。
そこで、当院では、オリジナルの「腕まわし法」にて確認しながら、ほぐしていきます。
横向きになって頂き、腕をまわすことで、どこの方向で回りが悪いかを確認します。それにより、どこの筋肉がどれだけこっているか判別し、必要なところを必要な分だけほぐすことが可能となります。
それにより、限られた時間内で最大限の効果をあげることができますし、患者さんも「軽くなった」「回りがよくなった」のがその場でわかります。
また、初めて押されたところも多々あり、「こんなところがこるんだ」とビックリされます。
それだけ、本当はほぐすべき筋肉がたくさんあるのです。
腕は肩甲骨と連動していますので、腕の動きが悪いということは、肩甲骨の動きも制限されているということなので、それが最終的に首肩のコリ・動きの悪さにつながります。
これは整体学校等では決して教えない(教えられない・知らない)内容です。
臨床で考えに考え、試行錯誤しないと見つけることはできない内容です。